JLPGA ツアー2020-21シーズン第28戦『ヨネックスレディスゴルフトーナメント』が6月4日～6月6日、新潟県長岡市のヨネックスカントリークラブ（6,435
Yards/Par 72）で開催されました。
初日は大雨強風の中でスタートして、笠りつ子が三日間首位の座明け渡すことなく完全優勝を果たしました。
2019年には自らの暴言問題でツアー出場を自粛することになり、一時は現役引退も考えていたようです。
復活劇を果たした彼女の本大会を振り返りたいと思います。
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目次
ヨネックスレディスゴルフトーナメント
主催はヨネックス株式会社で共催は長岡市の今大会は、賞金総額は7,000万円・優勝賞金が1,260万円で開催されました。
出場人数は108人で決勝進出できるのは2R終了時の順位50位タイの選手までになります。
残念ながら今大会は無観客での開催となりました。
主な出場選手とペアリング
主な出場選手はディフェンディングチャンピオンの上田桃子をはじめ、賞金ランキング上位の小祝さくら、古江彩佳、大里桃子、歴代優勝者の大山志保、青木瀬令奈、成田美寿々、表純子らが出場しました。
ヨネックス所属の若林舞衣子は20位タイでフィニッシュし、地元新潟県出身の高橋彩華は9位タイで上位入賞を果たしました。
最終日上位ペアリング
11組：－5吉川桃、宮里美香、岸部桃子
12組：－6山路晶－7、三ヶ島かな－9笠りつ子
詳細はJLPGAのホームページでご確認くさい。
https://www.lpga.or.jp/tournament/jlpgatour/2021/1940/info/9
新潟放送・BSテレ東で放送されました
【地上波】
6月5日（土）16:00～17:15（VTR）<新潟放送>
6月6日（日）14:00～15:00（LIVE）<新潟放送>
24:50～25:50（VTR）<新潟放送>
【BS放送】
6月5日（土）12:00～14:30（LIVE）<BSテレ東>
6月6日（日）12:00～15:00（LIVE）<BSテレ東>
笠りつ子が初日トップ
大雨強風の初日は6アンダーで笠りつ子がトップに立ち、2位タイには4アンダーで山城奈々、高橋彩華、山路晶、三ヶ島かなら4人が並ぶ混戦模様でスタートしました。
笠りつ子は2019年10月の「マスターズＧＣレディース」で、コース関係者に暴言を吐いたとして、日本女子プロゴルフ協会から厳重注意の処分を受け、自らを深く反省する時間を持つべく2020年6月までツアー出場を自粛していました。
そんな彼女の気持ちのなかには、これまで自分を支え続けてくれた多くのファンや家族、先輩、後輩、応援を続けてくれたスポンサーへ早く優勝する姿を見せて、安心してもらいたいところだったでしょう。
ついに今大会でその姿を見せることができました。
三ヶ島かなが2位につけて優勝を狙います
三ヶ島かなは1996年福岡生まれての24歳で、高校卒業後の2015年にプロテストを受けましたが不合格となり、TP単年登録選手でツアーに挑戦しました。
2017年は36試合に出場して賞金ランク41位となり賞金3000万円を獲得してシード選手となり、翌年18年のプロテストに合格した苦労人です。
今までの最高成績は17年の「アース・モンダミンカップ」での2位でした。
そんな彼女に初優勝のチャンスがやって来ましたが今回は相手が悪かったようです。
最終日は逆転もありえる2ストローク差でスタートし、最終18番のロングホールでバーディーを奪取してトップに並びました。
しかし笠りつ子にバーディーを奪い返されて1打差の11アンダーの2位でフィニッシュし、優勝はお預けとなりました。
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初日から首位を守った笠りつ子が5年ぶりの優勝
笠りつ子の初日は6バーディー6アンダー66の好発進で首位をキープしました。
二日目は3バーディー3アンダーの69で回り、最終日も3バーディー3アンダーの69として3日間を通してボギーがない安定したゴルフでした。
一度も首位を明け渡すこともなく、トータル12アンダーの完全優勝で5年ぶりに優勝を挙げました。
完璧な試合運びのようですが、最終日最終ホールまで三ヶ島かなと大激戦を繰り広げることになり、優勝の陰には娘を思いキャディバッグを担いだ父親の姿がありました。
有名なアマチュアゴルファーだった父親の清也さんはこれまでも、彼女がアマチュアの頃から幾度となくのキャディーを努めており、プロになってから三度の優勝ヘ導いている、いわば最強のキャディーです。
この苦しい時期から彼女を救い出せる唯一の存在だったのかもしれません。
最終18番ホールで入れれば優勝、外せばプレーオフとなるバーディーパットは、娘を思う父親の思いがボールに乗り移ったような渾身のバーディーパットでした。
フアンの皆さんは彼女の復活を確信し、家族、先輩、後輩、スポンサーの皆さんは安心したとでしょう。
特にキャディーでプレーを見守った、清也さんの喜びはひとしおだと思います。
まとめ
先週の勝みなみ同様に、笠りつ子親子も二に三脚で復活優勝を掴みとりました。
ゴルフでは人情噺のようなドラマが多く起こり、試合とは違った感動を覚えます。
次戦の『宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント』は、宮里藍を尊敬してやまない多くの選手たちが、きっとすごいドラマを繰り広げてくれることでしょう。
上位入賞者
優勝 －12 笠りつ子
2位 －11 三ヶ島かな
3位 －9 菅沼菜々
4位タイ －8 山城奈々、岸部桃子
6位 －7 鈴木愛
7位タイ －6 吉田優利、吉川桃
9位タイ －5ユン・チェヨン、高橋彩華、林菜乃子、安田祐香、山路晶
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