JLPGA公式競技『JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』

JLPGA公式競技『JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』(賞金総額1億2,000万円・優勝賞金3,000万円)大会最終日が11月29日、宮崎県宮崎市・宮崎カントリークラブで行われました。高麗グリーンでコースも難しくなっており、毎年その攻略に頭を悩ます選手も多いコースです。

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久々にネット配信がありましたが、Huluでの中継でした。練習場から1番ティーショットや16番・18番など見所は押さえてくれていたようですが、契約をしていない私は見ることが出来ませんでした。

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1 1日目　LPGAニュース集
2 2日目　LPGAニュース集
3 3日目　LPGAニュース集
4 最終日
5 最終日　LPGAニュース集
6 最終日　リーダーズボード
7 リコーカップのまとめ

1日目　LPGAニュース集

原英莉花　2バウンドで鮮やかなイーグル奪取

3×4で上昇急　渋野日向子がついに－

鈴木愛　14分の6でも3位タイ

赤への敬意と桃子の信念　上田、45回目の挑戦

明日へ－ひとこと　最新情報①

明日へ－ひとこと　最新情報②

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2日目　LPGAニュース集

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3日目　LPGAニュース集

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最終日

原英莉花総合力＆強運で公式戦2連勝

　JLPGA公式競技『JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』(賞金総額1億2,000万円・優勝賞金3,000万円)大会最終日が11月29日、宮崎県宮崎市・宮崎カントリークラブで行われ、原英莉花が通算10アンダーで完全優勝。公式競技連勝を達成し、さらに2013年の大山志保以来の日本人選手Vを成し遂げた。2打差の通算8アンダー、2位は古江彩佳。通算6アンダー、3位タイに西村優菜、渋野日向子、上田桃子が入った。

(天候:晴れ　気温:16.0℃　風速:0.8m/s)

　不思議な優勝だった。原英莉花が第1日から首位に立ち、最終日も2位に2打差をつけて完全Vを達成。日本女子オープンに続き、公式競技連勝である。「うれしい」と笑顔を見せた後、「2番のパー5でボギーとするなど、苦しい展開になった。だから、後続の選手のスコアが気になって…」と本音を漏らした。

　この日は、72に終わったが、常にいい状況で行えるものではない。しかし、3バーディー、3ボギーの内容で、大きく崩れることはなかった。今大会、改めてクローズアップしたのは、勝負強さだろう。13番のバーディー奪取がその象徴だ。第1打が右方向へ。「もし、ボールが木に当たっていなかったら、林の中か、OBになったかもしれない。でも、木に当たり、ラフへ戻ってきた。しかも、そこからバーディーです」。照れくさそうに振り返ったが、ピンチをチャンスに変えてしまうことも、勝負強さの証明だ。

　一方で、4日間、2サムでプレーしたことも勝利の原動力。「実際は違っても、1対1のマッチプレーのようでした。私は勝負が好きなんだなぁ、と思います。目の前の相手と戦っているから、奮い立つことができた。普段は、入らないようなパッティングもカップインさせている。ショットの調子がよくなくて、ちょっと折れそうになった。しかし、ビシッと気合が入ったのは2サムだからでしょうね」。

　今シーズン、初めてのイーグル奪取は第1日の2番である。「今年のベストショットです。あの第3打は本当にうれしかったなぁ」という。ここぞという時の離れ業も、勝負強さというものだ。2020年を「81点」とした。「公式競技で2勝。大きな試合を勝つことができたから、本当は100点をあげてもいい。ただ、予選落ちがあり、調子の波があったからマイナス19点です」とも。

　渋野日向子同様に、遅れてきた黄金世代だ。失敗の経験を経て、1年遅れで最終プロテストへ合格。「アマチュア時代の実績がなかった。私としては、しょぼい、にせもののような感じもあったけど2度、4日間大会で勝てた。ゴルフ人生の大きな第1歩を踏みだしたと思います。これからも、ずっとゴルフが職業ですから」と満足そうだった。

　データから分析をするとどうか。参考までに今シーズン、今大会までのスタッツを掲載。コロナ禍で19年と試合数が異なり、単純比較はできないものの、ほぼすべてを向上させていることがわかる。傑出しているのは、ファイナルラウンドの強さ。その原動力は、総合的な強さが備わってきたーことへつながる。原英莉花選手　スタッツ

　大一番で強さを発揮するのは一見、不思議なようでも、すべてにおいて努力を重ねた賜物なのだ。話は変わるが優勝会見で、前日にも話した夢が話題に。「なにかみたような気がするけど思い出せない。そういえば－」と前置きし、続けたのは、「けさ、6時ぐらいに起床して、寝ぼけながらしばらく、呪文を唱えていた。勝てば、優勝スピーチがありますからね。私、人前でスピーチすることが苦手。きのうから頭を離れなかったです」と明かしている。

天性の勝負強さを表す、大器らしいエピソードで締めくくった。

＜出展：LPGA　HPより＞

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最終日　LPGAニュース集

4イーグルで1億円突破　古江彩佳、健闘の2位

最終日　リーダーズボード

RANK	PLAYER	SCORE	1R	2R	3R	4R	TOTAL	PRIZE
優勝	原英莉花	-10	67	68	71	72	278	¥30,000,000
2	古江彩佳	-8	71	66	75	68	280	¥17,400,000
3T	渋野日向子	-6	68	69	74	71	282	¥9,548,000
3T	上田桃子	-6	69	69	70	74	282	¥9,548,000
3T	西村優菜	-6	71	66	70	75	282	¥9,548,000
6T	三ヶ島かな	-4	69	69	73	73	284	¥4,638,000
6T	比嘉真美子	-4	71	69	71	73	284	¥4,638,000
6T	蛭田みな美	-4	69	71	70	74	284	¥4,638,000
6T	笹生優花	-4	70	70	69	75	284	¥4,638,000
10T	渡邉彩香	-2	70	74	71	71	286	¥1,413,600
10T	ペソンウ	-2	69	73	72	72	286	¥1,413,600
10T	全美貞	-2	71	69	73	73	286	¥1,413,600
10T	鈴木愛	-2	69	71	72	74	286	¥1,413,600
10T	李知姫	-2	69	69	73	75	286	¥1,413,600
15	稲見萌寧	0	71	71	72	74	288	¥792,000
16	イミニョン	1	74	73	74	68	289	¥684,000
17T	申ジエ	2	72	67	75	76	290	¥642,000
17T	小祝さくら	2	69	70	75	76	290	¥642,000
19	木村彩子	3	70	72	77	72	291	¥612,000
20T	野澤真央	4	74	76	71	71	292	¥588,000
20T	菊地絵理香	4	75	70	74	73	292	¥588,000
20T	河本結	4	70	77	72	73	292	¥588,000
23T	仲宗根澄香	5	76	71	73	73	293	¥558,000
23T	有村智恵	5	71	75	72	75	293	¥558,000
25T	イナリ	6	73	75	74	72	294	¥522,000
25T	田辺ひかり	6	73	76	71	74	294	¥522,000
25T	金澤志奈	6	71	73	75	75	294	¥522,000
25T	濱田茉優	6	70	70	74	80	294	¥522,000
29	淺井咲希	7	75	69	81	70	295	¥492,000
30T	酒井美紀	9	73	74	74	76	297	¥474,000
30T	永峰咲希	9	72	73	75	77	297	¥474,000
32T	勝みなみ	10	77	71	77	73	298	¥450,000
32T	若林舞衣子	10	74	74	72	78	298	¥450,000
34T	西郷真央	11	76	73	75	75	299	¥426,000
34T	田中瑞希	11	74	75	75	75	299	¥426,000
36	藤田さいき	12	74	70	79	77	300	¥408,000
37	穴井詩	17	75	75	79	76	305	¥396,000

リコーカップのまとめ

2020年は、アースモンダミンカップに始まり、リコーカップで終わるJLPGAの全日程が終了しました。コロナの影響で試合数が僅か14試合と激減しました。2020年に大会を開催して頂いたスポンサー企業の皆さま、YouTube中継でファンを楽しませて頂いた企業さまには、改めてJLPGAファンとして御礼を申し上げます。

何と言ってもプレミア世代が圧倒した1年だったと思います。2試合連続優勝が、笠生優花選手＆古江彩佳選手。笠生優花選手は、圧倒的パワーで魅せた軽井沢72ゴルフトーナメントの6番アイアン194yをビシッとピン手前に打ち、見事イーグルを奪取したあのプレイには、本当に全盛期のタイガーウッズを思い出しました。また古江彩佳選手に至っては14試合で3勝もしています。特にプレイオフで魅せたベタピンショットには、あっぱれ！としか言葉が見つかりません。ジュニアで頑張ってきた勢いそのままに、試合での緊張感などなく、スマイル姿で頑張っている心証が強い古江彩佳選手です。古江彩佳選手・西村優奈選手・安田祐香選手・吉田優利選手の4選手はジュニア時代、２年以上に渡り日本代表に選ばれている選手です。他には、後藤未有選手、小倉彩愛選手、稲見萌寧選手、畑岡奈紗選手、勝みなみ選手、新垣比菜選手などお馴染みの選手たちがジュニア時代アマチュアランキング上位として日本代表に選ばれています。

また、JLPGAメジャー2連勝の原英莉花選手。スタッツを見れば分かりますが、相当努力して数値を上げていることが分かります。結果が出るのも納得できます。毎日ゴルフと向き合いながら、おそらく1日23時間以上はゴルフのことを考えているのではないかと想像します。

しかし、今年の象徴は、開幕戦で魅せた渡邉彩香選手の復活劇だったのではないでしょうか。涙を流しながらのインタビュー。忘れません。そして、背中を後押しするように岡本綾子さんの「スイングが良くなっている」「これなら戦える」発言には、驚きました。年齢は重ねてもゴルフを見る目は健在。スイングの解説も分かりやすい。もっと多用してほしいものです。

古江が14位－最新のロレックスランキング

主要選手　畑岡奈紗選手7位　古江彩佳選手14位　渋野日向子選手16位　鈴木愛選手20位

わずか14試合でも、今年の流れがよく分かります。リコーカップで2020年は幕を閉じましたが、2020-21年シーズンは、まだまだ続きます。是非、2021年は更に面白いJLPGAツアーになること期待します。

そして、楽しみにしています。